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するものメタルアルバムレビュー #17

今回はStratovariusのForth Dimensionを紹介。

 

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フィンランドのメタルバンド、Stratovariusは前作まではギター兼ボーカルとしてティモ・トルキが歌っていたが、今作から専任ボーカルとしてティモ・コティベルトが加入し、トルキはギターに専念という形でのメンバー変更があった。このアルバムはそぅいった背景から、バンドが飛躍する1歩手前のアルバムとも言える。

 

#1からいきなり疾走感溢れるイントロからトルキが歌うよりも遥かに質の高い(トルキも全然聴ける歌は歌ってたけど)ハイトーンボイスが炸裂するサビで一撃ノックアウトされた人も多いかと思われる。実際疾走チューンならStratovariusの中でも屈指の出来だと思う。#2もまたキャッチーな曲で、 何となく爽やかというか、メタルらしからぬ雰囲気を味わえる。

 

#3は現代ではほとんど聞かないようなスペーシーなキーボードサウンドから始まるミドルテンポ楽曲。#4もミドルテンポ楽曲で、こちらはギターサウンドが前に出て展開される良曲。#5はバンド名を冠したインスト曲。キーボードのピロピロがたまらん。

 

#6はイントロピロピロから始まる疾走曲。この時期のStratovariusらしい疾走曲で、6分という尺があるのを忘れてしまうクオリティ。#7は#5とは趣向を変えたイントロ曲。曲のタイトルのナンバーを唱える部分のギターサウンドが好き。

 

#8はStratovariusお得意のメタルバラード曲。バラードもしっかり聴かせられるのはこのバンドの強みだと思います。#9はこのアルバムで隠れ名曲だと思っているミドルテンポ楽曲。前作のちょっと暗い雰囲気を持ち込んだような感じも好き。#10もまた7分近い大作志向の曲。楽曲の展開がアルバム最終曲のような作りだが、#11に続く。とはいえこの曲はインスト曲。アルバムはこの曲で静かに締めて終わる。

 

メンバーはティモ・コティベルトが加入した以外は昔のメンバーで、イェンス・ヨハンソンもヨルグ・マイケルもいない布陣なのだが、楽曲自体は彼らが加入した後のクオリティに負けないものがある。というかこのアルバムが作られた時にこの2人がいたらどうなっていたのだろうか。

 

初期のサウンドを残してはいるものの、完成度は高く初心者向けにも通にももちろんおすすめ出来るアルバム。個人的にはティモ・トルキ時代のStratovarius最高傑作に推す一作。

 

個人的初心者おすすめ度 87点

個人的通向けおすすめ度 89点

個人的満足度 93点