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放課後シンデレラ感想

SMEE制作のギャルゲ(元はアダルトゲームです)の放課後シンデレラのSwitch版プレイしたので感想をば。ネタバレがそれなりにあるのでそこだけは注意されたし。

 

放課後シンデレラは文字通り放課後にヒロインとの交流をして恋愛をするというコンセプトの作品。とはいえ攻略自体はそれほど難易度は高くなく、基本的に攻略対象の女の子を追いかけてればどうとでもなる。占いと称したクラスメイトの友人による予言じみたアシストもあるし。

 

放課後一緒に帰る中でヒロインとコミュニケーションをとるんですが、これがなかなか面白い。姉妹ブランドのSMEEが出したフレラバと似たような感じで(共通のスタッフが演出と編集をやってるから意図的なものなのかなあ?)ヒロインと選択肢を選んで会話を進めていくという手法で、個人的には好きなタイプのシステム。

 

主人公は基本的にツッコミポジションで、ヒロインやサブキャラとのかけあいは見ていて中々面白い。基本的にHOOKSOFTやSMEE作品はギャグやコメディのやり取りは安定の面白さがあるような気がする。

 

システム面も特に問題なし。戯画作品に見られるような綿密な設定とかは無いけど充分。というかアレはちゃんと使いこなせてる人いるんですかね。

 

攻略順は多之実→つくし→茉莉愛→陽佳の順。基本的にこの手のゲームの攻略順はパッケージヒロインを最初にやって見た目好みが後ろになるように進めていくんですけども、まあ誰からやっても問題は無いです。

 

という事でキャラごとの感想

多之実、つくし、茉莉愛と雪子、陽佳のプレイ期間が1ヶ月くらい開いてるので前者は記憶力が曖昧な感想になりそうです。

 

以下ネタバレのためスペース開けてます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

多之実ルート

田寄多之実はたよりたい、がテーマ。主人公にとっては放課後の寄り道をするようになったきっかけのヒロインであり、主人公と同じ日に転校してくる。主人公とは漫才のようなかけあいが特徴的。ルートの最終盤では迷子の子供を助けた際に過去に主人公に助けられた(お互いが相手が今の恋人であることは知らない)話をする場面があり、色々な人の感想を見ると掘り下げて欲しいとの声もあったし実際俺も思ったけど、話の展開的に主人公が名乗り出るのもなんか変な話だし、やるとしても面影を多之実が思い出すだけでいいんじゃないか…そんな感じがします。まあパッケージヒロインという事もあって王道な感じの展開ではあります。

 

つくしルート

築島つくしはつくしたい、がテーマ。作中唯一の後輩キャラであり、食べ物を食べるところが可愛いという個人的にGoodなツボを抑えたキャラでもある。このルートは、他のルートでは初めての彼女で緊張したりドタバタしてたりする主人公が主人公が男をみせるというか、リードする恋愛を割と見せるルートだなと。主人公が前に出るということはないものの、本人の意思を尊重して見守ったり、優しい言葉をかけたりするという一面が見られるのがいいなと。

 

茉莉愛ルート

王城茉莉愛はお嬢様、がテーマ。そのまんまやんけ、というツッコミは置いておいて、放課後の散策をする前にちらっと見かける以外は他のルートを攻略する時には一切会うことはないヒロイン。フレラバの岬ルートを思い出す。あっちは後ろ姿しか見かけないけど。金持ちの娘というインパクト以上に中身の濃い人だった…というお嬢様キャラあるあるな展開で、それでもって金持ちなものだから好き放題…というこのゲームの中では一番破天荒なルート。つか普通に彼女の家に暮らしてどうぞと送り出す主人公の親もぶっ飛んでるし、王城家の皆さんも大概ぶっ飛んでる。最後は大岡裁きというのか水戸黄門というのか分からないが、丸く収めて大団円という終わりも個人的には嫌いじゃない。ある種ギャルゲーらしい破天荒さが最大の魅力かなあというのが感想。

 

雪子ルート

宇佐川雪子はウザかわいい、がテーマ。ウザかわいいってどっかのミリオンライブの茜ちゃんを思い出すワードだなあ。とはいえ、先輩としてからかっていたら自分が好きになって気まずいみたいなジレンマとか、告白されて喜んじゃうところとかそういう内面描写が良かったなあって感想がある。雪子先輩の友人らとの友人関係も見ていていい友人だなあと見ていられるし、幼馴染の陽佳への嫉妬も可愛い感じで。個人的にはおすすめのルートですかね。

 

陽佳ルート

南陽佳は幼馴染、がテーマ。というか最後なのでツッコミますけど、なんか名前の付け方が骨川スネ夫みたいなノリなんですがいいんですかね。いや可愛いからいいと言えばいいんだけども。最初ゲーム始めて会話とか見た時に、それなりに作品数こなしてる俺の勘が、うわこれ個別ルート入ったら絶対主人公にクソデカ感情抱えてるやつだ!って思っていたのが大当たり。正直一番グッときたルートだった。そもそも自分を磨いた上で自分の容姿に自信持ってるキャラは大好物なのですよ。そして幼馴染であるが故に細かいところにもしっかりと気付く主人公もいいし、嫉妬とかそういう感情も割と持つ描写もいい。終盤の自分の気持ちを打ち明けるシーンは作中屈指のシーンだと思う。

 

そんな訳でまとめると、個人的に久しぶりにやったギャルゲーだったんですが非常に楽しめたなと。陽佳ルートはもちろん他のルートも面白かったし。個人的にHOOKSOFTの作品は基本的に気に入る場合が多く、割と賛否両論気味だったっぽいLOVELY QUESTも普通に楽しめていたくらいには好き。基本的にHOOKSOFTとその姉妹ブランドの作品って意地の悪い言い方をするとどれだけ悪くても薬にはならないかもしれないが毒にはならないものは出してくれる、大ハズレはないって印象なんで、購入に踏み切りやすいんですよね。とはいえ、HOOKSOFTでやったのはMeltyMomentとIxSHE Tell以外は未プレイですので今後プレイしたいな、とは思ったり。

 

普通におすすめ出来る作品、という事だけはお伝えしておきます。