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初心者向けおすすめメタル 真面目編

フォロワーさんより、初心者用のメタルとか無いんですか、という質問を頂いておりまして。


今回はいくつかの項目に分けて、楽曲の紹介を行っていこうかと。メタル初心者の人はもちろん、メタルを人に広めたい人への指針になればとも思っております。

 

まず個人的な初心者におすすめする上で気にすべきポイントをいくつかピックアップしてみる。メタル初心者向けの楽曲が見たいよーって人はスルーしてくださいな。

 

①日本人は基本的に情報量の多い音楽に馴染みがない、もしくは聴かない

日本人って良くも悪くも歌謡文化なところがあって、歌メロは追うけど他の要素はそれほど聴いてない事が多い気がする。それの是非を語り出すと私面倒な事になるのでそれはさておき、メタルはそれと比べて情報量の多い音楽の1種になるかと思う。つまりそこに留意をしなければならない。それを考えるとプログレッシブ・メタルとかコテコテのクサメタルと呼ばれる方ではないシンフォニックメタル作品なんかはちょっと勧めにくいかなと個人的には思っている。

 

②メタルの常識は世間一般の非常識

メタルと言えばヘヴィでテクニカルなギターサウンド、手数の多いドラム、金切り声のようなハイトーンボイスやどす黒いデスボイス(この言い方好きじゃなくて、基本的に俺はグロウルと呼んでます)なんかが思い起こされると思う。何となくは分かると思うけど、そういうコテコテのメタルというの初心者では受け入れられる人もいればお腹いっぱい胃もたれになる人もいる。ラーメン屋に行ったことない人にいきなり二郎系ラーメンの脂マシマシ食わせるか?という話ですね。結構初心者おすすめとして紹介するサイト見かけますけど、その辺を失念してる気がします。JudasPriestのPAINKILLERとかいきなり勧めてて正直正気か?って思いますもの。

 

③新しめの曲、もしくは比較的入手が容易、日本盤が存在するアルバムの曲、YouTubeにMVを視聴出来る曲をピックアップする

音楽サブスクも増えた現代の音楽シーンではあるが、メタル初心者がそれに入っているかは限らない。メタルだけではなく、これまで軽く音楽に触れただけという層も多い事を考えたら楽に楽しめるところから勧めた方がいいのかなと。勿論日本盤の存在しないアルバムは歌詞が何だか分からないで終わってしまうし、古いアルバムだと探すのが難しいし。まさかメタル初心者にディスクユニオンに行けと無茶ぶりをする訳にもいかないのでこの辺りは考慮した方が良いのではないか、と考える。

 

一応、以上のような注意点に留意して楽曲紹介を行いたいと思います。まずは数曲。バンド名/曲名という形で紹介をしていきます。

 

Stratovarius / Unbreakable

2013年発表のアルバム、NEMESIS収録の1曲。メタルの曲と聴いて身構えていたらピアノサウンドのイントロで驚いたのではないかと思う。フィンランド出身のStratovariusは何処か儚げな雰囲気を持つ曲の多い北欧メタルと呼ばれるジャンルの第一人者としても知られる。サビも馴染みやすい(キャッチーとよく表現される)ので非常に聴きやすい。Stratovariusは初期の初期作品や一部作品以外は基本的に聴きやすい作風で、近年の作品はよりその傾向が強いので初心者にはおすすめ。

 

HELLOWEEN / STRAIGHT OUT OF HELL

2013年発表の同名のアルバムタイトル曲。HELLOWEENはメロディック・スピードメタルの先駆者と知られ、1980年代後半から現在に至るまでそのジャンルの第一人者として走り続けるバンドとなっている。先に上げたStratovariusもメロディック・スピードメタルバンドとしても知られる。音楽性としては疾走感があって、ハイトーンで歌い上げるボーカル、テクニカルで速いギターソロなどが上げられる。この曲を聴けばとりあえずメロディック・スピードメタルというものが如何なるものかというのは分かると思う。

 

Korpiklaani / Rauta

詳しい人の間では森の妖精とか言われ、ファーストアルバム収録Wooden Pintsの珍妙なPVとこれまた珍妙なタイトル和訳で有名なKorpiklaani。しかし楽曲そのものはメタルに民族音楽の要素を加えたジャンルであるフォークメタルの王道であり、フィンランド土着の音楽を使ったフォーク要素とヘヴィなメタル要素が絶妙なバランスでミックスされている。この曲もフォーク要素とメタル要素が上手くミックスされている。

 

とりあえず今回はここまで。次回は……お楽しみに。