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するものメタルアルバムレビュー #9

今回はLUCA TURILLI's RhapsodyのASCENDING TO INFINITY(2012)を紹介。曲の一覧はこんな感じ。

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めちゃくちゃいきなり余談になるが、今回から音楽サブスクがSpotifyに変えている。その話はまた別のところで。

 


まずアルバムの説明を。

Rhapsody of Fireから抜けたルカ(というよりは分裂したという方が正しい)がRhapsodyの名前を使って活動する事になり、その最初のアルバムになった本作。

ボーカルには当時TRICK OR TREATのボーカルを勤めており、今現在においてはTwilight Forceのボーカルでもあるアレッサンドロ・コンティを据え、Rhapsodyからはパトリック・ガースとドミニク・ルアキンを連れ、ドラムにはアレックス・ランデンバーグを、といった布陣で収録されている。

 


作品の内容としてはRhapsodyの名前を冠する通り、俗に言うクサメタル的な作風……ではあるのだが、よりシンフォニックで仰々しい、Rhapsodyで言うならば2010年のThe Frozen Tears of Angelsに近い感じだろうか。おそらくルカのやりたい音楽というのはこっちの方向性なんだろうと思う。

 


よりシンフォニックな作風、という事で正直なところRhapsody全盛期にあった分かりやすいクサさというものは存在せず、これライブで聴いてもサビを大合唱みたいな感じにはならないような楽曲が並ぶ感じになっている。

 


シンフォニックな作風という事で個人的にはアレッサンドロ・コンティの歌唱にはマッチしている気がする。ファビオ・リオーネが歌っていたとしても別に違和感が生まれるわけではないと思うけど。

楽曲のクオリティは高く、正直この翌年に出たRhapsody本隊のアルバムの出来がイマイチだったのを考えればこの当時はルカの抜けた穴というのは相当感じさせられたというのは事実。

 


分かりやすいクサメタルという訳ではないため、正直初心者向けという訳では無い。全盛期Rhapsodyとかルカの個人プロジェクトの1作目2作目、他のシンフォニックメタルを色々聴いてある程度訓練しないと音の塊にしか聴こえないのでは、と思える。

 


勿論聴き慣れている人にはおすすめ出来る作品。ただ、シンフォニック方向に寄せてる作品のため聴く人は選ぶかなという感じはある。Rhapsody好きな人よりもNightwish好きな人の方が刺さるかもしれない。個人的には全然好みの範囲内ではあるので問題もなかった。

 


個人的初心者おすすめ度 76点

個人的通向けおすすめ度 83点

個人的満足度 85点