するもの書き置き場

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セナの時代を知らない私が思うセナのことやあれこれ

あの日から30年後の朝はどんよりとした雲におおわれていた。2024年5月1日。アイルトン・セナの死から30年。節目の日。そんな日を悼むかのように今日の天気は雨となっている。

 

まるで当時を知っているかのような口ぶりだが、自分は今月で28歳。悪夢の週末と言われたサンマリノGPから大体2年と2週間弱後に生まれたわ言わゆるセナを知らない世代である。

 

プロストとの確執に1991年や1993年に母国GPで見せた勝利、マンセルの連勝を止めた1992年のモナコGP、雨の中見せた異次元の速さのドニントン・パーク。そしてなにより赤白のマルボロカラーに塗装されたマクラーレン・ホンダ。そんな時代は当然見てきてはいない。

2007年からモータースポーツの魅力に取り憑かれた自分にとってマクラーレンと言えば銀色のマシンであり、今となってはオレンジ色のマシン。そしてホンダと言えば惨敗を喫した地球色の駄作マシン、そしてフェルスタッペンがドライブして栄光を掴んだレッドブル・ホンダ。こちらの印象の方が強い。

 

それでも。映像と記録から見るアイルトン・セナというドライバーは凄まじい。3度の世界王者というのはフェルスタッペン、ネルソン・ピケジャッキー・スチュワートニキ・ラウダに並ぶ歴代6位タイ。4度の王者に輝いたアラン・プロスト、5度の王者に輝いたファン・マヌエル・ファンジオ、7度の王者に輝いたミハエル・シューマッハルイス・ハミルトンがいるとはいえ、数多のドライバーが挑み1度も勝てないドライバーがいる中で3度の王者に輝いているのだからやはり超一流のドライバーと言ってよい。

 

そして恐ろしいのが予選のパフォーマンス。0.5秒2位に差をつけるなどもしょっちゅうあり、下手をすれば1秒2秒の大差をつけて見せていた。いかにセナが卓越した技術を持っていたかのひとつの証明とも言えるだろう。そもそもポールポジションの獲得率は40%を越え、これはルイス・ハミルトンシューマッハですら超えられない数字でもある。

 

などとつらつら語りつつも、セナの凄さや魅力は数字に見えない、生で見てきた人じゃないと分からないものが多いのだと思う。それはその時代を生きた人にしか分からないもので、当時生まれてすらいない自分にとっては一生分からないものだと思う。最期はトップを走ったまま天に召されてしまったのだから、それだけでもある意味伝説のドライバーとも言えるかもしれない。

 

モータースポーツはセナの死以降、死亡事故は随分と減ったように思える。もちろん、デイル・アーンハートの死亡事故によって普及が進んだHANS、ジュール・ビアンキの事故をきっかけに搭載されるようになったヘイローなど、他の痛ましい事故と人々の努力によりモータースポーツはクラッシュをしてもある程度は安全と言えるスポーツに変わってきた。

それでも、だ。2019年にF2で起きたユベールの事故を受け、ハミルトンはこのように語った。

 

「スポーツイベントに行ったとして、最初はなんて素晴らしいイベントなんだ! と思ったとする。でも突然、楽しい週末が嫌な週末になってしまうんだ。ファンの何人かは、それが危険なスポーツであるという事実さえ考えていなかったかもしれない。ドライバーたちが、そんな事故を起こすことなどないと考えているんだ。そういう事故は、頻繁に起きるものではないからね」

「昔々、人の命が失われるような事故が常に起きていた頃は、『ああ! 彼らはスーパーヒーローだ。死亡事故はいつも起きる、でも彼は死を免れた』と思うようなモノだった。でも僕らは今、このスポーツがより安全になった時代にいる。でもその危険性は確かに存在しているし、それに遭遇する可能性は潜在的にあるんだ」

「人生の中では、ひとりの人間として、僕らは多くのことを当たり前だと考えている。誰もがそうだし、僕もそうだ」

「エンジニアと共に仕事をするのは、週末のほんの一部だ。僕らは通常のサイクルを経て、マシンに乗り込み、体力を使う。それはただ普通のことだ。でも僕がクラッシュし、怪我をしてしまうと、それは『なんてことだ!』と驚きと共に迎えられる。突然だから、それは衝撃的なんだ。でもマシンに乗り込む時には、僕の人生の残り時間は少ないかもしれないと、覚悟している」

 

忘れては行けないのかもしれない。モータースポーツは今も危険であり、ドライバーはそのリスクを背負って走っているのは今も昔も変わらないのだ。

 

30年という時間は長い。自分を含め、セナの時代を知らない若者のモータースポーツファンも増え、ドライバー側にもセナの時代を知らないドライバーが中堅どころの年齢を迎えている。けれども、周りを振り返ればセナの名前を付けられた子供たちがそこにはいる。伝説となったレーシングドライバーは今もこうして生きている……なんて言い方は少し誇張した言い方かもしれないが、そう思ってしまうのである。

 

 

 

ベイスターズについて

 

まあー…弱いですな。

 

今日の試合は勝ったけど中川颯の途中降板で後味の悪い結果に。

 

守備も怪しい場面があったし、勝ち取ったというよりも勝ちが転がり込んできたというような、そんな印象がある。

 

昨年大活躍した今永バウアーの移籍は大きかったのは言うに及ばず。穴を埋める補強はしたしFAでの選手獲得も狙った。

 

だが怪我がちなオースティンの代わりになるような野手は獲得せず、これでいいのかという疑問もあったのは事実。結果裏目に出ているし。この辺りに今年優勝をする気はあるのか?というのがそもそも疑問に思えてしまっていた状態であり、今年は育成のシーズンなんだろ?と公言するファンもいた始末。まあそれは人それぞれの感じ方だからいいとしても、どうにもアンバランスな感じがしてしまっていたのは最初からだった。

 

日々の選手起用もそうだ。今年を最初から育成のシーズンと割り切っているのなら度会石上を起用し続けるのも分かる。ただし優勝を目指すと言ったからにはその辺は競走させるべきだし、度会の1番に固執する必要はない気がするのだ。無論他になり手がいないというのは理由のひとつしてあるのは理解するが、少なくともルーキーに背負わせる重荷ではないはずなのだ。

 

そして守備の乱れ。これははっきり言って酷すぎる。凡事徹底。言うは易しだが優勝するためには必要な事であり、あんなミスを繰り返してはいけないのだ。無論起きてしまうことはあるのでそれをとやかく言うつもりはないのだが、毎日のようにミスを繰り返すとなれば話は違う。仕事で凡ミスを繰り返せばどうなるか。考えてみれば分かる話である。

 

これだけちぐはぐな事をやっていると、フロントと選手と首脳陣が同じ方向を向いているのか疑問に思えてしまう。優勝を目指すにしろ育成を行うにしろ、自分たちの現状の立ち位置と他球団はどうなのかの見極め、そして勝つために何をしなければならないのか。自分たちは何に向かってシーズンを戦っているのか。現場とフロントに選手達の考えが一致しないと勝てるものも勝てないし、育つ選手も育たない。それが出来なかった先に待つのは無惨なシーズン成績という結果と、選手はただ試合に出たというだけの実にもならないただの事実しか残らないのだ。外からしか見られないが、同じ方向を向いているのかと聞かれると疑問に思える瞬間はいくつもあった。

 

勝つかは負けるかは時の運であり、負ける時はどうやったって負けてしまうものだ。そんな中でも主力打者の豪快な一発が。闘志溢れる投球が。果敢に挑む守備が。若手がポジションを奪おうと必死にプレイする姿が。ファンの溜飲を下げ、またスタジアムに行こうと思わせてくれるのだ。

 

せめてその先に未来が見える戦いをして欲しい。そう思う。そうでなければファンも同じ方向を向いてくれないのだ。あの長く暗い時代を知ってる俺は強くそう思う。

 

気迫あるプレーを。ベイスターズに期待する。

 

 

するものアルバムレビュー #23

久しぶりにやったこのシリーズ。

 

イタリアのElettra Stormというバンドが新たにデビューし、今回ファーストアルバムを出すということで聴いてみる事にする。ジャケットのきれいなお姉さんに引かれた訳じゃないぞ。

 

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トラックリストは上記の通り。

 

音楽性としては典型的な近年によくありがちなメロディックスピードメタルと見て問題ない。ボーカルはイタリアでモデルとしても活躍する美人さんで、同郷イタリアのAncient Bardsのボーカルに近い感じ。#2のように男性ボーカル(歌ってるのは誰だろ?)が入るものもあるのでボーカル面で空きは来ない。

 

音楽としては不勉強なもので、特にこのバンドに似ているというものは無いが、どことなくVictoriusに近いものは感じる。全くの偶然だろうけども。

 

個人的にお気に入りを紹介すると、静かな入りとピロピロキーボードの間奏、そして静かに終わる#4やギターのメロディと疾走感がしっかりとマッチしている#10がお気に入り。

 

好きな曲としては割と疾走曲を挙げたけど、なんかミドルテンポの曲の方が割と個性を確立させてる気がする。全体的には好きな曲ではあるけど、#6みたいな曲のイントロもなんか既聴感ある感じだし。

 

正直なところ好みか好みじゃないかで聞かれると好みだが、どストライクかと言われると……という感想を抱くアルバムではある。とはいえファーストアルバムな事を考えればクオリティは割と高いと思う。俺がこのバンドをどう見るかは完全に好みの感じの楽曲を出してくれるか、みたいなところは結構あったりするくらいの位置かな。

 

大勢の人がどう考えるか、で見れば普通に期待の大型新人が現れました、と断言していいクオリティは持っていると思う。流石に初心者に向けてはパンチが弱い気もするけど。

 

個人的初心者おすすめ度 80点

個人的通向けおすすめ度 86点

個人的満足度 82点

 

 

 

あの頃を思い出す旅 #1 導入編

 

旅に出たいなあ。

 

そう思い立ったのが数日前。色々あって心が荒んでいたのもあって、1人で何処かにふらっと出かけたい気分になったのだ。

 

とはいえ、こう見えても一応は責任ある会社勤めの社会人である。長期の休みは取れないし、あんまり無責任に遠くへは行けない。日帰りか、もしくは仕事終わりから動いて1日休みを使って移動する…というのが手段として取りうる選択肢であった。

 

そして自分は自他ともに認める鉄道ファンであり、そのため旅も鉄道を利用することがほとんどである。移動そのものから楽しめるのだから、お得であると自分でも思っている。

 

話題は自分の話に逸れたが、旅にはそれなりの目的が無くてはならない。ただ鉄道を乗るという目的だけでは物足りないし飽きる。そもそも1日やそこらで乗って行けるような路線は既に長年の積み重ねもありある程度乗り尽くしている。

 

それではどうしようか、と考える。旅に出る目的を探すという、ここに行きたいからと旅を計画する大多数の人からすれば本末転倒に思える状態であるが、割と本人は至って真面目である。

 

数日間考えていたところにとある駅のポスターでこんなものを見かけた。「スーパートレインスタンプラリー 〜平成を駆け抜けたすごいヤツ〜」と題されたスタンプラリーが開催されているという。そういえばこんなの地元の駅にもあったな……と考えつつ、冷静に考えて気付いた。

 

これ、自分の世代にぶっ刺さる企画じゃないかと。

 

ポスターに描かれているのは、JR東日本が平成初期に世に送り出した・または走っていた鉄道車両たち。もちろん、平成8年生まれの自分にとって幼少期に鉄道のビデオや乗り物100点では必ずと言っていいほど紹介され、それこそテープがちぎれるまで見ていた車両達だ。これはやるしかない。

 

そしてせっかくならば。色々な路線に乗りつつ中学時代からあちこち乗った思い出を掘り起こす旅にするのも良さそうだ、と判断。ここでようやく目的が決まったのだった。

 

ようやくここでどのように旅をするか、という話になる。そもそも自分はそれほど仕事に余裕が無いので何日かをかけてこのスタンプラリーをやるのは現実的ではない。それならば1日2日前後で回りまくる方が良いという話になる。何がなんでもという訳ではないが、遠方を回る事は考えたい。

そしてお金は有限である。なるべく安く済ませるなら休日おでかけパスを利用出来る週末に動くのがお得と考え、土日での実施を行うことに決定する。つまり土曜日の仕事終わりに動き始めることになるので、仕事が終わり近場のJRの駅である渋谷駅に降り立つのが17時半頃と考えて計画を練る必要がある。

 

スタンプ設置駅の一覧を見るに、短期間で回る際にネックになるのは小田原、熊谷、古河、小山、龍ヶ崎市、土浦といった末端区間の駅である。他ははっきり言ってどうとでもなる。まずはこの遠方の各駅に行く事になるだろう、と考えた。

 

そして調べてみると、18時ちょうど発の小田急ホームウェイ号箱根湯本駅に乗り、そこから小田原→熊谷→大宮→古河→小山へと動く事は日付が変わってしまうが可能である、と判明した。

 

1日目の動きはこれで決まりとなる。そして2日目は始発で上野へ南下、常磐線に乗り換えて土浦まで北上、土浦から引き返して龍ヶ崎市、柏と拾った後に金町、新松戸、吉川美南と動き、武蔵浦和、大宮、浦和を拾い赤羽、東十条、尾久、日暮里を拾い、両国、津田沼、成田、蘇我新習志野、東京と拾う。その後山手線の対象各駅を拾い、天空橋、ウォーターズ竹芝、京浜東北根岸線線各駅を拾い川崎へ戻り、南武線各駅を拾った後に分倍河原京王線乗車、新宿から中央線を拾い高尾、橋本を拾って神奈川の最寄り駅に帰るというルートを設定した。

2日目は正直間に合うかどうか怪しいのだが、京浜東北線の辺りまで消化出来れば後は後日仕事終わりにでも回収出来るのでそれで良いし、タイミングが合えば上野土浦間は特急に乗っても良い。ルート選定としてはこれがベストだと考えた。

 

さて、今度は自分自身の話である。

 

幼い頃から鉄道の本を読み、鉄道にめちゃくちゃ詳しい子として育った自分だったが、鉄道趣味を始めたのは中学生時代……2009年頃と比較的最近の話だ。現在も付き合いのある友人と知りあった際に鉄道好きである事から熱が再燃した、という状況である。

 

自分が中学生時代を過ごした2009年〜2011年前後は鉄道界にとっても過渡期と呼べる時代であったかもしれない。2009年には東京発のブルートレインは全廃となり、ブルートレインと言えば上野発の列車のみとなっていた。また、国鉄型の通勤型201系、近郊型の211系が最後の活躍を見せており、JR初期の通勤型の代表格、209系も京浜東北線で最後の活躍を見せていた。国鉄型とJR初期型の車両、そして当時最新型であるE233系などの車両が入り乱れて走り回る、鉄道趣味者にとっては面白い時代であったことは間違いない。

 

そんな時代の思い出を振り返りつつ、今回の忙しない旅を楽しむことにしたい。

 

 

 

 

 

 

 

アイキス感想

 

前に放課後シンデレラの記事を出しましたが、間髪入れずにプレイを開始したのがアイキス。友人数人がギャルゲーに興味を持ったので色々紹介していた中で(アラサーになってそれは大丈夫かとかそういうツッコミはさておき)戯画シリーズに興味を持った友人がおりまして。1月にアイキスシリーズがSwitchで大幅にセール価格で販売されていたので、いいきっかけだと思い購入した、というのが購入経緯ですかね。

 

アイキスの舞台は有杜学園。俺にとっては懐かしい10年くらい前にプレイしたキスアトの舞台と同じで、キスアトの作中の頃から5年後という時間が経過しているらしい。実際プレイしていても前作のヒロインの名前や、見た事ある場所などが出てきて懐かしいなあ、なんて気分になる。

 

話の内容としてはやはり美術学校という点を活かしたストーリー展開になるのだが、キスアトほどのシリアスな展開にはならず、美術の話もキスアトほど重大な絡みはなく、物語を彩る要素として絡んでくる…と言ったような程度の扱いとなっている。

 

攻略は共通ルートから三枝姉妹ルートと先輩ルート、そしてSwitchで追加された真珠ルートに別れていき、三枝姉妹ルートはそのままヒナタとアヤメルート、先輩ルートはそのまま純子と杏ルートにそのまま別れていく、という流れ。

 

以後ネタバレが始まるためかなり空間を作ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

選択肢もこの手のゲームの中では特に少なく、女の子を攻略していくという感覚よりも学園もののラノベをボイス付きで見ているという感覚の方が近い。こればっかりは個々の好き嫌いが割と出ると思うが、個人的には特に気にならなかった。

 

共通ルートは意図的に大きな事件が起きるとかはなく、ものすごく日常的な会話が多いのが特徴か。その中でも登場人物の機敏な感情の表現とかも細かく描かれていて、割と感情を乗せやすいな、という印象もあった。

 

三枝姉妹ルートは主人公が絵を描いて行く事を選択し、一緒に絵を描いて行く中で姉妹との関係が深まり…同日に2人から告白をされるという胃がぶっ壊れそうな展開。そもそもこの主人公、転校続きだったという経緯もありだいぶ拗らせてる感じ。個人的には割と影がある主人公は割と好きなので良かったけど好み別れそうだなあコレ。

 

ナタルート

この後の分岐は先にヒナタルートを選択。あじ秋刀魚さんが声を担当してるからですね、はい。個別ルートはそこそこ短いのかなあこれ…というのが個人的な感想。それはそうとして、才能のある妹に嫉妬はしないけど行き詰まる姉と、自分と姉が比較されて気に病む妹という構図は面白かった。するもも兄弟と比較されても嫌な思いはないし、あいつは凄いぞと割と言える方なので共感もあったかな。ただちょっと気になった点はあって、このゲームはPCアダルトゲーからそういうシーンを引っこ抜いて追加ルートなりを入れたものになるんだが、付き合う前の姉妹共通ルートと比較してもイチャイチャの場面が少なくないか、と。恐らくPC版は美術面の話とそういうシーンとで上手くバランスを取ってたんでしょうかね。でも流石に個別入ってから程々に遠出するデートシーンもないのはびっくりだぞ。なんて事を書いてはいますが、話の内容自体はすごく面白かったのでなんかなあ、という感じ。

 

アヤメルート

アヤメはヒナタと比べて主人公に対する気持ちもより面倒くさい感じを出しているキャラでもあり、どっちかというとこっちがメインのヒロインだったんかな?という感じですかね。かなーり面倒な感じなので非常に好みは分かれるキャラだなあというのは正直思う。ただ、姉妹の秘密とかそういう根幹に関わる話とかそういうものを出してのストーリー展開は良かったし、アヤメルートの方がイチャイチャしている感じはあったな、という印象はある。アヤメルートをやるとヒナタがお姉ちゃんなのがよく分かるなあ、とそんな話もあったり。姉妹のルートの中ならこっちが好きか。

 

真珠ルート

Switch版で新規に追加されたルート。こんな感じのルートはそれこそキスアトのひじりルートを思い出す。ルートとしては明確なお付き合いみたいなゴールがある訳ではなく、ひじりルートのようにボリュームとしてもそれほどあるわけではない。最後に有紗のボイスがあったのはファンサービスみたいなものかな?一応次回予告の絵にも有紗はいたし。このルートはキスアトをプレイしていると割とおおーとなる所は多そうだと思う。実際俺はそうだったし。短いけど個人的にはお気に入りのルート。

 

先輩共通ルートは基本的に先輩2人から色々学びながら…というような展開。先輩ルートって個人的にそれほど食指が動かない方なんだが、今回は割と楽しめた…というか先輩ルートの方が個人的には良かったかな。

 

純子ルート

人間のタブーとされる事に興味津々…というか乱暴に言ってしまえばド変態な純子先輩。歳上な感じで話は展開していくけれども、そこで行き詰まって主人公に甘えて…というのは一種の王道的な展開だと思う。感性や興味が独特というある種この作品に一番うってつけのヒロインなんだけど、見てくれは清楚系美人というギャップもある意味定番とはいえ面白さを感じさせる内容だったかななあ。

 

杏ルート

個人的にボイスとキャラが1番好きだったので最後に回したルート。珍しく主人公が怒ったりする事もあり、主人公の存在感も結構あるルートではある。ただ、周囲の誤解を解くところまでは行かなかったというか、そこは描写しないんか。という肩透かしな感じはある。まあ、良くも悪くもこの作品の雰囲気考えたらそうか、とは思うんだけども。基本常識人枠なので付き合って以降も感性がぶっ飛んでる他ヒロイン3人とのかけ合いも面白かった。

 

まとめ

個別ルートに入るとヒロインや主人公のそれぞれの悩みや問題に直面するのだが、それを劇的な形で解決するのではなく、ふんわりとした着地に落とし込んだり、問題への解決への道筋を指し示すところで終わったりという流れが目立つ。これが高校という学園ものである事を考えれば、ある種リアリティのある感じとも言えるし、山も谷もない平坦なストーリーとも捉えられるので非常に評価としては人それぞれ、な感じはする。

とはいえ、流石にここまで何作も作って来たキスシリーズの作品という事もあるのかは分からないが、主人公とヒロインとのかけあいや心理描写とか、そういうところは細かくて流石だな、と思った印象。

気になるのはプレイ時間の短さなんだけど、そもそも俺が久しぶりにこの手のゲームを2週間くらいでクリアという事をやっちゃったんですよねえ。それもあって俺の気のせいなのかもしれないという点も捨てきれないので正直何とも言えない。でも多分短いとは思うよ。

最終的な感想はというと、多分プレイ時間も短い上に正直強く印象に残る場面は無いためになんとも言い難いところはあるが、少なくとも悪い作品ではないためやって後悔はしないかな、という感じですかね。キャラデザに惹かれたのであればやっていいんじゃないかと、そういうおすすめの仕方にしたいですかね。

 

次は次回作のアイキス2かなあ。

 

 

 

放課後シンデレラ感想

SMEE制作のギャルゲ(元はアダルトゲームです)の放課後シンデレラのSwitch版プレイしたので感想をば。ネタバレがそれなりにあるのでそこだけは注意されたし。

 

放課後シンデレラは文字通り放課後にヒロインとの交流をして恋愛をするというコンセプトの作品。とはいえ攻略自体はそれほど難易度は高くなく、基本的に攻略対象の女の子を追いかけてればどうとでもなる。占いと称したクラスメイトの友人による予言じみたアシストもあるし。

 

放課後一緒に帰る中でヒロインとコミュニケーションをとるんですが、これがなかなか面白い。姉妹ブランドのSMEEが出したフレラバと似たような感じで(共通のスタッフが演出と編集をやってるから意図的なものなのかなあ?)ヒロインと選択肢を選んで会話を進めていくという手法で、個人的には好きなタイプのシステム。

 

主人公は基本的にツッコミポジションで、ヒロインやサブキャラとのかけあいは見ていて中々面白い。基本的にHOOKSOFTやSMEE作品はギャグやコメディのやり取りは安定の面白さがあるような気がする。

 

システム面も特に問題なし。戯画作品に見られるような綿密な設定とかは無いけど充分。というかアレはちゃんと使いこなせてる人いるんですかね。

 

攻略順は多之実→つくし→茉莉愛→陽佳の順。基本的にこの手のゲームの攻略順はパッケージヒロインを最初にやって見た目好みが後ろになるように進めていくんですけども、まあ誰からやっても問題は無いです。

 

という事でキャラごとの感想

多之実、つくし、茉莉愛と雪子、陽佳のプレイ期間が1ヶ月くらい開いてるので前者は記憶力が曖昧な感想になりそうです。

 

以下ネタバレのためスペース開けてます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

多之実ルート

田寄多之実はたよりたい、がテーマ。主人公にとっては放課後の寄り道をするようになったきっかけのヒロインであり、主人公と同じ日に転校してくる。主人公とは漫才のようなかけあいが特徴的。ルートの最終盤では迷子の子供を助けた際に過去に主人公に助けられた(お互いが相手が今の恋人であることは知らない)話をする場面があり、色々な人の感想を見ると掘り下げて欲しいとの声もあったし実際俺も思ったけど、話の展開的に主人公が名乗り出るのもなんか変な話だし、やるとしても面影を多之実が思い出すだけでいいんじゃないか…そんな感じがします。まあパッケージヒロインという事もあって王道な感じの展開ではあります。

 

つくしルート

築島つくしはつくしたい、がテーマ。作中唯一の後輩キャラであり、食べ物を食べるところが可愛いという個人的にGoodなツボを抑えたキャラでもある。このルートは、他のルートでは初めての彼女で緊張したりドタバタしてたりする主人公が主人公が男をみせるというか、リードする恋愛を割と見せるルートだなと。主人公が前に出るということはないものの、本人の意思を尊重して見守ったり、優しい言葉をかけたりするという一面が見られるのがいいなと。

 

茉莉愛ルート

王城茉莉愛はお嬢様、がテーマ。そのまんまやんけ、というツッコミは置いておいて、放課後の散策をする前にちらっと見かける以外は他のルートを攻略する時には一切会うことはないヒロイン。フレラバの岬ルートを思い出す。あっちは後ろ姿しか見かけないけど。金持ちの娘というインパクト以上に中身の濃い人だった…というお嬢様キャラあるあるな展開で、それでもって金持ちなものだから好き放題…というこのゲームの中では一番破天荒なルート。つか普通に彼女の家に暮らしてどうぞと送り出す主人公の親もぶっ飛んでるし、王城家の皆さんも大概ぶっ飛んでる。最後は大岡裁きというのか水戸黄門というのか分からないが、丸く収めて大団円という終わりも個人的には嫌いじゃない。ある種ギャルゲーらしい破天荒さが最大の魅力かなあというのが感想。

 

雪子ルート

宇佐川雪子はウザかわいい、がテーマ。ウザかわいいってどっかのミリオンライブの茜ちゃんを思い出すワードだなあ。とはいえ、先輩としてからかっていたら自分が好きになって気まずいみたいなジレンマとか、告白されて喜んじゃうところとかそういう内面描写が良かったなあって感想がある。雪子先輩の友人らとの友人関係も見ていていい友人だなあと見ていられるし、幼馴染の陽佳への嫉妬も可愛い感じで。個人的にはおすすめのルートですかね。

 

陽佳ルート

南陽佳は幼馴染、がテーマ。というか最後なのでツッコミますけど、なんか名前の付け方が骨川スネ夫みたいなノリなんですがいいんですかね。いや可愛いからいいと言えばいいんだけども。最初ゲーム始めて会話とか見た時に、それなりに作品数こなしてる俺の勘が、うわこれ個別ルート入ったら絶対主人公にクソデカ感情抱えてるやつだ!って思っていたのが大当たり。正直一番グッときたルートだった。そもそも自分を磨いた上で自分の容姿に自信持ってるキャラは大好物なのですよ。そして幼馴染であるが故に細かいところにもしっかりと気付く主人公もいいし、嫉妬とかそういう感情も割と持つ描写もいい。終盤の自分の気持ちを打ち明けるシーンは作中屈指のシーンだと思う。

 

そんな訳でまとめると、個人的に久しぶりにやったギャルゲーだったんですが非常に楽しめたなと。陽佳ルートはもちろん他のルートも面白かったし。個人的にHOOKSOFTの作品は基本的に気に入る場合が多く、割と賛否両論気味だったっぽいLOVELY QUESTも普通に楽しめていたくらいには好き。基本的にHOOKSOFTとその姉妹ブランドの作品って意地の悪い言い方をするとどれだけ悪くても薬にはならないかもしれないが毒にはならないものは出してくれる、大ハズレはないって印象なんで、購入に踏み切りやすいんですよね。とはいえ、HOOKSOFTでやったのはMeltyMomentとIxSHE Tell以外は未プレイですので今後プレイしたいな、とは思ったり。

 

普通におすすめ出来る作品、という事だけはお伝えしておきます。

 

 

 

今年もよろしくお願いします

2024年になりました。鏡開きも終えたのに何を言ってんだという話ですが、年末にインフルエンザに感染してそれどころではなく。

 

2年連続で年末にウイルスにやられてるんですが、そのうち会社を首になるんではないかと震えております。

 

さて、2023年は恋愛方面で酷い目にあったするもですが、(2023年もと言った方が正しい)とりあえずは趣味を充実させていこうかと考えております。去年も似たようなこと言ったか?そんなものはしらん。知らないったら知らない。

 

リアルの異性は割と懲り懲りなので、二次元に私めは逃げます。彼女いた時もミカミカカヨコカヨコ言ってた気がしますがそれはそれとして。友人がキャルゲに興味持ち始めたのでどんどん買ってはプレイしていこうと画策中。とはいえそもそも放課後シンデレラ2作品まだ終わってないんですけどね。全部終わったら紹介しようと思います。

 

今年こそはいい年になりますように頑張ります。いやほんとに切実に。いい事は別にもういいから悪い事起こらなければいいのよ?